御嶽山が2019年7月1日~10月16日まで、山頂部分の登山規制が解除されました。
解除されたのを機会に、御嶽山の登山に行きました。
御嶽山は何度か登っているけど、いつもは田ノ原の王滝口登山道を使っていました。だけど、この年は王滝口から頂上の剣ヶ峰までは規制が解除されていないので、今回は初めて黒沢口を利用することにしました。
登ったメンバーは、自分(40代)を含め3名で70代の母親と70代友人というメンバーです。
母親も何度か御嶽山を登っているけど、数年前に登ったときはひざが痛くなって王滝頂上から剣ヶ峰の途中で引き返していたので、頂上はいけたら行くぐらいの意気込み、70代の友人は登山はほぼ初心者という方、普段は山菜取りで歩いたりはしているぐらいでの挑戦でした。
そういう自分も数年に1度ぐらい登る程度なので、登山はしたことあるけどぐらいなので、「無理しないで行きましょう」の気持ちでの登山です。
まあ、結果から言ってしまうと、70代の2人は9合目が見えた辺りで引き返して、自分はそこから1人で剣ヶ峰まで登って帰ってきました。
事前に調べて、黒沢口から剣ヶ峰まではいつもの王滝口より1時間ほどかかると、わかっていたけどその1時間が本当に長かったです。
コチラでも書いたのですが、
はじめからロープウェイを利用して登っていれば、途中で引き返した2人も9合目は行けた感じでした。
登った結果思ったことは、
「今度はロープウェイ使って登ろう」です。
ここからは、画像で黒沢口駐車場から剣ヶ峰までを見ていこうと思います。
目次
黒沢口の駐車場から登山スタート
御嶽山黒沢登山口(中の湯)の駐車場を、6:00出発
天気予報では昼からくずれてくる予報、ここにつくまでは雨が降っていたけど出発時にはあがっていた。
駐車場は週末なんかは混雑するようだけど、この日は平日でとまってるクルマはすくないです。
トイレの横に登り口があり、トイレ横の小屋には登山届のポストがあります。
道はぬかるんではいないけど、雨上がりで水たまりが所々にある状態です。
左側からは油木美林遊歩道が合流するところですが、この時点では入山禁止箇所になっています。
最初は砂利の道を登っていきます。この時はまだハイキング気分のメンバーです。
砂利から階段の登山道になり、七合目まではこの感じが続きます。
この階段が久しぶりに登る人には、体が慣れるまでちょっとこたえます。
黒沢口から七合目までの道のり
休憩所の八海山支店に7:48到着、七合目と書いてあるから母親と友人は「七合目についたの?」となりますが、七合目はもう少し先です。
出発から1時間48分経っていて予定よりだいぶかかっての到着、ここまでの足取りと登りぐあいから時間はかかるけど登れるかな、といった感じでした。
ここは営業していないので休憩するぐらいです。
階段が続きます。
八海山支店からしばらく登ると、御岳ロープウェイの山頂駅に続く分かれ道がでてきます。
ここから七合目はすぐです。
ロープウェイから上がればここまでやってこれるので、ここまでのかかった時間を短縮できるし、体力も温存できるから次回登るならロープウェイで登ろうとこのとき思いました。
御嶽山黒沢口から七合目までかかった時間
8:05に7合目到着
スタートしてから約2時間で7合目、この先道のりがきつくなるのとこれ以上ペースが上がらないと思うと、どこまで行けるかといった感じになってきました。
七合目にある行場山荘は、ちからもちが売りで、きなことぜんざいがあります。
きれいな有料トイレもあります。
この看板を見て
「16:30までにロープウェイにのれば下までは行けるね」
と帰りはロープウェイで帰る気満々になっていました。
結果、帰りはここから1人で黒沢口駐車場までもどって、クルマで御岳ロープウェイ乗り場までむかえに行くのですが、
七合目から女人堂八合目までの道のり
7合目の行場山荘からすぐのところに、覚明社がありその先には御行場跡があります。
階段の登山道は、いくらか険しくなってきて10分登ったら休憩といったペースになってきました。
田ノ原から登るよりこちらのコースの方が樹林帯が多いです。
雨上がりもあって木の階段はすべりやすいところもあります。
ここから頂上まで2500m、具体的に数字で距離を知らないほうがいい場合もあります。
この距離を見て、母と友人に半分あきらめムードが漂ってきました。
八合目の女人堂が見えてきた。
御嶽山七合目から八合目までかかった時間
9:40になんとか御嶽山八合目の女人堂に到着
一般的なペースならこの時間のぼれば、頂上につけるぐらいだけど約3時間40分かかって八合目です。
八合目では、ネズミのようなマスコットがむかえてくれます。
八合目から見える九合目付近は曇ったり晴れたりで、今にも雨が降りそうな天気でした。
母親はもうここまでといった様子でしたが、母親の友人は行けるとこまで行きたいということなので、休憩をしてから九合目を目標に出発しました。
八合目から九合目の道のり
八合目から階段より岩の道のりになってきます。
時折パラパラと雨が降ったりやんだりして、風も出てきました。
歩いていると暑いけど、立ち止まると寒く感じる気温です。
9合目手前まで登ってこれたけど
八合目を出発して、だましだまし母親を登らせてきました。
距離で言えば九合目まで数百メートルだからゆっくり行けば登れるよと言っていたのですが、雲が晴れて九号目の小屋「石室山荘」が見上げるほど高い位置にあることがわかってしまった時点で、
「アレが九合目?」
「これ以上は登れない」
となってしまい、母親と友人は引き返すことになりました。
距離なら300m平地ならなんてことない距離ですが、山では3倍ぐらいの距離感と聞いたことがあります。
これ以上登って無理をすると帰りに影響するので、2人には引き返してもらいました。
八合目から九合目に続く道は岩も多くなり、今までと違った道のりになってきます。
ここからは、1人で頂上を目指すことに、途中で二人にはロープウェイで降りてもらい、そこまでは自分が下山してからクルマでむかえに行くことにしました。
九合目石室山荘の到着
石室山荘へ到着したのは、11:53頃です。
登山スタートから約6時間かかりました。
石室山荘は、小屋の中を通り向けて向こう側にいけます。
雨がパラパラしてきて、レインウエアを上だけ着ることにしました。
九合目からの道のりは、九合目までより平らで登りやすいです。
御嶽山黒沢口の登山コース全体で見ると、九合目の小屋へ着く寸前が一番きつく感じるところだと思います。
二の池方面と山頂方面の分岐を過ぎて、剣ヶ峰を目指します。
二の池から先はヘルメットの着用が必須となっています。
今回は登山用のヘルメットを用意できなかったので、自転車用のヘルメットをかぶっていきました。
二の池は噴火の火山灰のためなのか、灰が積もって濁った感じになっています。
御嶽山剣ヶ峰まで掛かった時間は?
剣ヶ峰に到着したのは、12:30頃です。
九合目の石室山荘から約30分ほどで着くことができました。
登山スタートからは、約6時間半かかっての頂上、予定よりかかったけどペースがゆっくりな分疲れも少ない感じです。
頂上付近には、新たにシェルターができていました。
御嶽山噴火火災害慰霊碑
山頂小屋も新たに作られています。
頂上への最後の階段は、やっぱり疲れますね。
噴石によって欠けた石碑
剣ヶ峰頂上についたら雨が本降りになってきたので、足早に下山しました。
最終的に黒沢口(中の湯)の駐車場についたのは、15:00過ぎでした。
御嶽山登山黒沢口のまとめ
その後、ロープウェイでで降りた母親たちを車で乗り場までむかえに、二人は九合目手前で引き返すことになりましたが、無事帰ってこれてよかったといったところです。
登山が許されない女人たちが参拝した御堂であったので「女人堂」と名づけられているそうです。